最終更新日時: 2020-02-03

「薪火賡傳(火は守り継がれる)」、「丕基永固(偉大な事業は永遠である)」とは、
2013年1月10日に当局の台北車両工場が富岡車両基地に移転し第1段階の開所式を行った時、馬総統と交通部・毛部長が寄贈した碑文で、奥深い意味があります。鉄道メンテナンス技術の伝承と研鑽を図ることが、台鉄の将来を握る最も重要な鍵であり急務です。従業員全員が努力精進、日進月歩に努め、持続可能な経営を盤石の固きに置くことを願っています。
2013年を振り返ると、運営サービス面においては、新しく買い入れた自強「普悠瑪号」が春節時期の2月から台北~花蓮間の営業運転に貢献しています。その洗練された上質な施設は現在、速度が速く、人にやさしい(基本点字案内と4名掛けボックスシートを設置)乗車環境となっています。輸送能力と品質向上の面においては、観光食堂車を2両製造し、交通系電子マネーサービスの範囲を中南部の通勤区間まで拡大するなど、全線で合計102駅に便利で迅速なサービスを提供し、シームレスな輸送を実現しています。その結果、本年度の運営実績は、旅客輸送量と営業収入共に高鉄開通以来の新記録となり、旅客輸送人数は1日当たり平均のべ62万人、旅客輸送収入は1日当たり平均4,624万新台湾ドルとなりました。
2013年5月1日から、当局は政府政策に協力し、行政院農業委員会林務局による阿里山森林鉄道の運営を正式に支援しています。専門の鉄道事業によってこの国宝級文化資産である森林鉄道を支援し、順調に運営を再開すること、並びに運用を活性化し各界の期待に沿うことで新たなページを刻み、人々の期待に応えることができるよう願っています。また、八堵~南港間の3線化区間最後の1マイル「樟樹湾~南港間3線拡張工事」も10月20日に開通式を行い、基隆~台北間の輸送能力とサービス品質を向上させました。
そのほか、長く改善が待たれていた台北駅東区と西区の地下駐車場管理は、OT方式の外部委託経営によって、12月17日正式に稼動いたしました。人文芸術・ハイテクサービス・省エネとCO2削減 を結びつけたほか、最先端の管理システムと施設を導入して、以前には無かった上質で明るく美しい場所をつくり、サービス品質とイメージを大幅にアップして好評を博しています。
世界にリンクし、視野を広げ、新しい可能性を開くことは、企業競争力のキーポイントであり、国際交流を推進して以来、何度も進展と成果がありました。2013年4月23日、平渓線と日本の江ノ島電鉄は連携協定を締結し、双方の1日乗車券を無償で交換する方法によって、観光客を引きつけて相互訪問し、台湾と日本両国の観光収益と地方経済の発展を共に実現しています。8月16日、新竹駅と米国ニューヨークセントラルステーションは姉妹駅締結し、10月13日には松山駅とJR四国(四国旅客鉄道株式会社)の松山駅が友好駅協定を締結し、同名駅として国際交流の新たなページを刻みました。今後も継続して台湾の鉄道外交を推進するとともに、双方の人員と経営や技術などの交流を深めることで、当局の資質と競争力を高める所存です。 皆さまには今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。